2016年11月10日木曜日

簿記の勉強をしたかったわけではない

 私が何故簿記の勉強を始めようと思ったのかお話しますと。

 今、会計システムを担当しているから、依頼者とコミュケーション取れるように最低限の知識が必要だと思って、ということを最初に書きました。
 勿論それは嘘ではないのだけれど、いわば「表向きの理由」です。
 裏側の理由は、次の案件に移る事になった時のネタ作りです。

 私は客先常駐で働いているのですが、その会社の空気だったり、業務内容が非常に苦手でして、毎日のように今の案件から抜ける妄想をしてメンタルを保っていたりします。

 開発者が置かれる環境としては

 ・使用している言語が古い。
 ・サーバーのバージョンも保証切れ
 ・個人の独立した開発環境は与えられない
 ・使用できるディスプレイも1つのみ
 ・修正の大小にかかわらず、要件定義時・設計時・テスト後にはプロパーのレビューが必要で、工数の大半はこのプロパーの「説得」のためのドキュメント作成に充てられる。
 ・それでいて、そのためのドキュメント作成を見越した工数を立てると費用対効果でNGとなる。
 ・ではレビュアーは要件・設計・テスト結果の妥当性を厳しく判断しているかというとそういうわけでもなく、要件漏れや考慮漏れもしばしば後から発覚し、その原因の分析と報告を求められてまた工数がかさむ

 等、私にとってはかなりストレスフルはものでした。

 現在担当している運用の環境としては

 ・2人で20個強のシステムを担当
 ・システム仕様の説明はされていない
 ・システムのマスタ保守で、情シス担当、他部署担当、現場担当の物が分かれている
  ※が、説明を受けていないので依頼があってから調べる。
 ・システムの運用フローは説明されていない。
 ・他部署のスケジュールや、担当外のシステムのタスクスケジュールを把握していないと回答できない問い合わせ・実施できない作業が多い。
 ・1日7件程のペースで作業が発生し、1件平均1時間強かかるので、
  定時までの作業だとギリギリ。たまに数時間かかる作業が発生すると
  そのリカバリー時間はないので、単に残作業が積まれていく事になる。
  ※現時点で残作業が約50時間分ある。
 ・運用のタスク管理システムでその1件1件を管理する必要があり、この更新に作業全体の10%程の時間がかかる。
 
 等、こちらも私にとってはかなりストレスフルなものになっています。
 
 こんな感じで、私にはちょっと荷が重いなーという仕事をしているので、一刻も早く別の仕事に移りたいというのが本音です。

 愚痴の部分が長くなりましたが、そんなわけで日々次の案件に移る妄想をしています。

 自分がやっている仕事は、最先端の技術で世の中を革新させるプロダクトを生み出している仕事ではありません。お客様の既存の業務フローを効率化したり、滞りなく回す仕事です。これからもきっとそうでしょう。
 そういうお客様が欲しがる人材は、最先端や流行りの技術を勉強している人ではないでしょう。
 「自分達の業務内容を理解しようとしてくれる人」でしょう。
 そうであれば、アピールすべきことは流行に強いことではなく、業務内容を理解するために勉強をしましたということでしょう。

 簿記3級も持っていないのに、会計システムの担当になってしまった。これは仕方ないですね、人欲しがってるところに手の空いた人間割り振ってるだけですから。
 でもそこで、だから私はできませんではなくて、簿記の勉強を通して業務を理解しようと努めましたと主張することができれば、業務経験の浅さを少しはカバーできるのではないかと思っています。

 そんな不順で浅はかな動機で始めた簿記の勉強ですが、思いの外楽しんでできています。元々はストレスから逃げたいという動機で始めた事ですが、当初の動機を思い出すとかえってストレスになるので、初心を忘れて取り組んだほうが良いかもしれないと思ってきました。

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